
韓国映画「まぶしい日に」。
2007年公開。
やくざな生活を送るウ・ジョンテ(パク・シニャン)。
いかさま賭博で起こした喧嘩で刑務所に。
そんな彼のもとに、ある日、ソニョン(イェ・ジウォン)という女性が訪ねてきて、
彼に7歳の娘がいると、突然話します。
そして、数ケ月でいいから、その娘と一緒に暮らしてほしいと。
当然、拒否したジョンテでしたが、
刑務所から出してくれる上に、謝礼ももらえるということで、承諾してしまいます。
やってきたのは、サッカー好きの可愛い女の子、ジュン(ソ・シネ)。
父に会えた喜びで、一日中、ジョンテの後にチョロチョロとついてくるジュン。
面倒くさい~と思いながらも、今までの人生で受けたことのなかった愛情を与えてくれるジュンに、
ジョンテも少しずつ癒され、心を開いてゆきます。
ですが、ジュンは、実は、不治の病にかかっていたのです。
そのことをジョンテに気付かれないように、
発作が起きても、一人でじっと耐えていたのです。
ところが、ジョンテのせいで雨に打たれたジュンは、具合が悪くなり入院。
そして、ようやくジョンテはジュンが余命いくばくもないことを知るのです。
ジョンテは、ジュンの夢を叶えることを決意。
ジュンの夢~それは、サッカーのワールドカップを見に行くことでした。
ところが、ジュンテは、仕事をしくじったせいでリンチを受け、
目をひどく殴られたことで、失明の危機におちいってしまいます。
それでも、ジュンの夢を叶えるべくワールドカップを観戦を実現させます。
そして、その試合の観戦中、容体が悪化したジュン。
ジュンテへの愛を伝えて、幼い命を閉じます。
ジュンの死後、ジョンテは驚くべき事実を明かされます。
ジュンは、失明するジョンテのために、自分の角膜をドナー登録していたのです。
ジョンテは、ジュンの希望を受けて、ジュンの角膜とともに生きていくことを決意します。
そして、1年後、ソニョンが、ジョンテのもとを訪れると、
そこには、やくざから足を洗い、
子供たちにサッカーを教える教室を開いているジョンテの姿がありました。
ジョンが亡くなり哀しい結末ですが、ジョンテが希望を持てるようになり、
なんとかハッピーエンドの映画でした。
でも、この映画にはオチがあります。
孤児院で育ったジュンが、父親の手がかりだと持っていたジュンテの写真。
それを見て、ソニョンは、ジュンテが父親だと思ったのですが、
その写真は、孤児院のシスターが単なるメモがわりに使っていたカレンダーでした。
ということで、ジョンテとジュンは実の親子でもなんでもなかったのです。